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エアコンプレッサの電気料金

エアコンプレッサの電気料金を求める方法として、下記の式を利用することにより簡易的に求めることが出来ます。

一時間当りの電気料金(円)= モーター出力(kW)×電気料金単価(\/kWh)
モーター効率(%)

37kWスクリューコンプレッサでモーター効率90%、電気料金単価15\/kWhとした場合では一時間当たり最大620円程度の電気料金が必要となります。
※簡易的な計算の為、あくまで目安としてお考えください。

圧縮空気原単位とは

圧縮空気原単位とは1m当りの圧縮空気を作る為のコストで下記の式により求めることが出来ます。

圧縮空気原単位(円/m3)= モーター出力(kW)×電気料金単価(\/kWh)
モーター効率(%)×吐出空気量(m3/min)×60

37kWスクリューコンプレッサ(吐出空気量6.5m3/min)でモーター効率90%、電気料金単価15\/kWhとした場合では1m3の圧縮空気を作る為に1.58円以上の電気料金が必要となります。

エアコンプレッサの効率

エアコンプレッサの効率は一般的には小型機はレシプロ型圧縮機やスクロール型圧縮機が優れており、中型から大型であればスクリュー型圧縮機が優れています。

比較表
種別 スクリュー型圧縮機 レシプロ型圧縮機
モーター出力
(kW)
37 7.5 7.5 3.7
モーター効率 90%
吐出空気量
(m3/min)
6.5 1.03 0.84 0.44
電気料金単価 15円/kWh
圧縮空気原単位
(円/m3
1.58 2.02 2.48 2.33

設置場所や求められる仕様等の詳細条件を確認する必要がありますが、レシプロ型圧縮機で比較的大型の機種をお使いであればスクリュー型圧縮機へ更新することで大幅な省エネを実現する可能性があります。

実際の電気料金

先程までの計算では100%負荷時の数値をあげてきましたが、圧縮空気を作る為には、所定の圧力を維持する為の仕組みがあり、これを容量制御といい制御方式により中間負荷時の電力量は変わってきます。大きく分けるとモーターの回転数を負荷状態に応じて制御するインバーター制御機とモーターの回転数は変えずにコンプレッサの吸込空気量で制御する一定速機があります。
インバーター制御方式のコンプレッサであれば負荷状態により出力を可変しますので負荷状態に応じた電力量となりますが、一般的な一定速機の場合には0%負荷の場合でも約70%程度の電力量となります。また、一定速機であっても制御方式を工夫する事により中間負荷時の特性を改善した方式もあります。

まとめ

電気料金を下げる為には、必用な空気量に見合った大きさのコンプレッサを選定し且つ使用状況に応じた制御方式のコンプレッサを選択する必要があります。また、インバーター制御方式は万能のように思えますがイニシャルコストも高く設置環境によりお勧めできない場合もありますので、詳細はお問い合わせください。お客様の環境に最適なコンプレッサの選定をお手伝いさせていただきます。