HOMEよみもの>ドレンの発生原理

ドレンの発生原理

ドレンというのは空気圧の専門用語で、圧縮空気中の水蒸気が凝縮してできた水、または水とコンプレッサーの潤滑油などが混合した白濁液をあらわします。
ドレンが発生する原因には、圧縮による場合と、外部から冷却される場合とがあり、圧縮による場合の一定体積中の空気に含まれる水蒸気の量は、空気圧力の高低には無関係ですので、空気を圧縮すると単位体積あたりの水蒸気量が増加します。言い換えれば、大気圧の空気1mと7kgf/cuに圧縮した空気1mは、1m中に含み得る飽和水蒸気量は一定ですので、7kgf/cuに圧縮した空気は大気圧8m分の水蒸気を含んでいる事になります。湿度100%とすれば余分な7m分の水蒸気は水滴となる。 冷却の場合では、冷却されることによって空気の温度が下がるとともに、その空気の飽和水蒸気量が減少し、その空気の含んでいる水蒸気量がこの飽和水蒸気量を超えるとその分が水滴となります。この現象はわれわれの日常生活のなかでも目にすることが出来、冷水を入れたコップの外面に水滴が付くことがありますが、これはコップの周りの空気が部分的に冷却されて、その部分だけ飽和水蒸気量が低下して相対湿度が100%を超えたために、空気中の水蒸気の一部が水滴になったということになります。