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ドレン処理の必要性

油による環境破壊
エアーコンプレッサやエアードライヤーから排出されるドレン(水)は潤滑油で汚染されており、このドレンを排水路等に排出することは次の様な環境破壊を引き起こすのみならず、違法行為となります。
湖や河川に生息する魚類や水棲生物に悪影響を与えます。
飲料地下水や農業用水その他の利水に被害が増えます。
汚水を浄化する微生物の呼吸阻害を起こし、更には水中の酸素量を減少させ、泥土の腐敗を促進させます。

水質汚濁防止法について
工場及び事業場から公共用水域に排出される水の排出及び地下に浸透する水の浸透を規制する。
排出基準(油類の抜粋)
ノルマルヘキサン抽出物質含有量(鉱油類含有量)
許容限度5mg/L(ppm)
動植物油脂類含有量は許容限度30mg/L(ppm)
上記排水基準は1日あたりの平均的な排出水の量が50立方メートル以上の工場又は事業所にかかる排出水について適用されます。
また、水質汚濁防止法への上乗せ条例として、より厳しい基準値を設けている都道府県があります。

水質汚濁防止法上乗せ条例基準
都道府県 許容限度 都道府県 許容限度 都道府県 許容限度
5 山梨県 5 岡山県 2
北海道 1 富山県 5 広島県 5
青森県 5 石川県 5 山口県 1
秋田県 5 福井県 5 香川県 2
岩手県 2 静岡県 3 徳島県 5
山形県 5 愛知県 1 愛媛県 3
宮城県 2 2 高知県 5
福島県 1 三重県 1 福岡県 1
5 岐阜県 5 2
茨城県 1 滋賀県 5 佐賀県 5
栃木県 5 京都府 5 長崎県 5
群馬県 5 大阪府 1 大分県 1
埼玉県 5 兵庫県 1 熊本県 1
千葉県 3 1.5 3
東京都 5 奈良県 5 宮崎県 5
神奈川県 3 和歌山県 1 鹿児島県 5
新潟県 5 鳥取県 5 沖縄県 5
長野県 5 島根県 5    
(詳しくは各市町村へお問い合わせください)


(参考)
圧縮空気システムから発生するドレン水量はどのくらいか?
条件: 平均気温28℃、湿度80%、吐出圧力0.7MPa、エアードライヤの圧力下露点10℃、1日10時間、稼動率90%の場合

37kWコンプレッサ(吐出量6500L/min)の場合・・・約72L

22kWコンプレッサ(吐出量3900L/min)の場合・・・約43L

15kWコンプレッサ(吐出量2100L/min)の場合・・・約23L