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日立スクリューコンプレッサーの故障対策

圧縮機のトラブルが発生した際、どのようにすれば故障状態を判断できるか現象例と対策を一覧にまとめました。



現象 原因 対策
デジタル
モニター
ランプ
表示
原因 異常
停止
E-17 故障点滅 過負荷 電源側の異常 電圧の低下、電圧の不均衡がないかを調査の上、原因を取り除いてください。
吐出圧力の異常上昇 吐出し圧力が定格圧力以上になっている場合、設定、圧力調整弁を再調整してください。
セパレーターエレメント点検。目詰まりの場合は交換。
主モータの異常 絶縁抵抗の測定他、モータの調査が必要です。
圧縮機本体の異常 圧縮機本体の調査が必要です。
E-18 故障点滅 吐出温度 周囲温度の上昇 周囲温度が40℃以下になるように換気してください。
油面の低下 潤滑油を補給してください。補給は必ず電源を切り、圧力が0になってから行ってください。
オイルクーラーの汚れ、つまり オイルクーラーの冷却フィン部を清掃してください。
オイルフィルターエレメントを交換してください。
E-23 警報点滅     故障点滅と同一原因 故障点滅と同一対策
E-19 故障点滅 ドライヤー ドライヤー運転時にドライヤー保護装置作動 サーマルリレーの交換
ファンモータの交換など
警報点滅
E-21 警報点滅 吸込フィルタ
詰まり
  吸込フィルター目詰まり 吸込フィルターエレメントを清掃してください。

これらの現象の発生を未然に防ぐため、日常の運転管理を必ずしましょう!

夏場の炎天下による温度上昇により起こるトラブルで特に多い原因は「オイルクーラーの汚れ・目詰まり」「ドライヤーのフィンの詰まり」です。こまめに清掃を行うよう心がけ下さい。

@ ドレンの発生確認と排出、潤滑油の管理・油量の確認
ドレンが溜まったまま長期運転をすると圧縮機本体のローターや軸受の故障のほか、内部の発錆などトラブルの原因となります。ドレン抜きは毎日こまめに行いましょう。
また、劣化させた潤滑油をそのまま使用しますとオイルセパレータエレメントに付着し酸化反応熱が蓄積して発火・火災をすることがあります。
油量を確認し、約1500〜2000時間ごとも補給ください。
A 吸込フィルターの清掃
フィルターの目詰まりにより、吸込空気量が十分足りず、機器の故障の原因となります。こまめな清掃・エアブローをしてください。


定期的な保守・点検をお薦めいたします。