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コンプレッサーは夏に弱い

なぜ、夏に弱い?

空気中には水蒸気が含まれており、温度と圧力により水蒸気の飽和する量は決まっています。これを飽和水蒸気量と呼びます。

では、なぜ夏に弱いのでしょう?
飽和水蒸気量とは温度が高くなると増加し、圧力の減少に伴い減少する性質を持っているためです。


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実際にどれくらい違うのか計算してみます。
10m3/minの空気を10kgf/cm2まで圧縮した場合


(1)夏(温度30℃ 湿度80%)
   吸込み空気中の水分量
    30.4×80%×10=243g/min

   ドライヤ出口での吐出温度30℃吐出圧力10kgf/cm2での水分量
    2.7×100%×10=27g/min

   発生水分量は
    243−27=216cc/min

(2)秋(温度20℃ 湿度60%)
   吸込み空気中の水分量
    17.3×60%×10=103.8g/min

   ドライヤ出口での吐出温度30℃吐出圧力10kgf/cm2での水分量
    2.7×100%×10=27g/min

   発生水分量は
    103.8−27=76.8cc/min

(3)冬(温度10℃ 湿度50%)
   吸込み空気中の水分量
    9.4×50%×10=47g/min

   ドライヤ出口での吐出温度30℃吐出圧力10kgf/cm2での水分量
    2.7×100%×10=27g/min

   発生水分量は
    47−27=20cc/min


大気圧下での飽和水蒸気量
温度オンド
飽和ホウワ水蒸気スイジョウキリョウ
g/m3
飽和ホウワ水蒸気スイジョウキアツ
mmHg
0 4.9 4.58
5 6.8 6.54
10 9.4 9.21
15 12.9 12.79
20 17.3 17.54
25 23 23.76
30 30.4 31.82
35 39.6 42.18
40 52 55.32
45 65 71.88
50 83 92.5
55 104 118
60 132 149.5
   
   
   
100 597 760
圧力による飽和水蒸気量の変化