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SI単位

SI単位とは、次の表に示す基本単位、補助単位ならびにそれから組み立てられる組立単位(固有の名称をもつ組立単位がある)ならびにそれらの整数乗倍すなわち接頭語からなる。


表1 基本単位 (JIS Z 8203)
基本単位 定義
単位の名称 単位記号
1 長さ メートル m メートルは、1/299792458秒の時間に光が真空中を伝わる行程の長さ。
2 質量 キログラム kg キログラムは、(重力でも力でもない)質量の単位であって、それは国際キログラム原器の質量に等しい。
3 時間 s 秒は、セシウム133の原子の基底状態の2つの超微細準位の間の遷移に対応する放射の9192631770周期の継続時間。
4 電流 アンペア A アンペアは、真空中に1メートルの間隔で平行に置いた、無限に小さい円形断面積を有する無限に長い2本の直線状導体のそれぞれを流れ、これらの導体の長さ1メートルごとに2*10^(-7)ニュートンの力を及ぼし合う不変の電流。
5 熱力学温度 ケルビン K ケルビンは、水の3重点の熱力学温度の1/273.16。
6 物質量 モル mol モルは、0.012キログラムの炭素12の中に存在する原子の数と等しい数の要素粒子、または要素粒子の集合体(組成が明確にされた物に限る)で構成された系の物質量とし、要素粒子または要素粒子の集合体を特定して使用する。
7 光度 カンデラ cd カンデラは、周波数540*10^12ヘルツの単色放射を放出し、所定の方向におけるその放射強度が1/683ワット毎ステラジアンである光源の、その方向における強度。

表2 補助単位 (JIS Z 8203)
補助単位 定義
名称 記号
平面角 ラジアン rad ラジアンは、円の周上でその半径の長さに等しい長さの弧を切り取る2本の半径の間に含まれる平面角である。
立体角 ステラジアン sr ステラジアンは、球の中心を頂点とし、その球の半径を1辺とする正方形の面積と等しい面積をその球の表面上で切り取る立体角である。

表3 接頭語 (JIS Z 8203)
単位に乗ぜられる倍数 接頭語
名称 記号
10^18 エクサ E
10^15 ペタ P
10^12 テラ T
10^9 ギガ G
10^6 メガ M
10^3 キロ k
10^2 ヘクト h
10 デカ da
10^(-1) デシ d
10^(-2) センチ c
10^(-3) ミリ m
10^(-6) マイクロ μ
10^(-9) ナノ n
10^(-12) ピコ p
10^(-15) フェムト f
10^(-18) アト a

表4 SI単位
(1)空間および時間関係
SI単位 SI単位の10の整数乗倍の選択で望ましいもの 備 考
平面角 rad (ラジアン) mrad, μrad °,’,"も使って良い
長 さ m (メートル) km, cm, mm, μm, nm, pm, fm  
面 積 m2 km2, cm2, mm2  
体 積 m3 dm3, cm3, mm3 L(リットル)とその10の整数乗倍(kL, mL)も用いて良い
時 間 s (秒) ks, ms, μs, ns d, h, minも使って良い
角速度 rad/s mrad/s  
速度,速さ m/s km/s, cm/s, mm/s, μm/s m/min, km/hなどを使ってもよい
加速度 m/s2 km/s2, cm/s2, mm/s2  

(2)周期現象および関連現象関係
SI単位 SI単位の10の整数乗倍の選択で望ましいもの 備 考
周波数,振動数 Hz (ヘルツ) THz, GHz, MHz, kHz  
回転速度,回転数 s-1   min-1, r/min, rpmも使ってよい

(3)力学および材料力学関係
SI単位 SI単位の10の整数乗倍の選択で望ましいもの 備 考
質 量 kg (キログラム) Gg, g, mg, μg t (トン)も使ってよい.Mgは使わない方がよい
線密度 kg/m g/m, mg/m  
密度,濃度 kg/m3 g/m3 t/m3, kg/L, g/mL, g/Lも使ってよい.Mg/m3, kg/dm3は使わない方がよい
慣性モーメント kg・m2 g・m2  
N (ニュートン) MN, kN, mN, μN  
力のモーメント N・m MN・m, kN・m, mN・m, μN・m  
圧 力 Pa (パスカル) GPa, MPa, kPa, hPa, mPa, μPa  
応 力 Pa GPa, MPa, kPa N/m2, N/mm2は使わない方がよい.応力の定義,計算過程においてはN/m2を使ってもよい
粘 度 Pa・s mPa・s, μPa・s  
動粘度 m2/s mm2/s  
表面張力 N/m mN/m  
エネルギー J (ジュール) EJ, PJ, TJ, GJ, MJ, kJ, mJ 電力量にはW・h, TW・h, GW・h, MW・h, kW・hを使ってもよい
仕 事
熱 量
電力量
仕事率(工率,動力) W (ワット) GW, MW, kW, mW, μW TW, nWは使わない方がよい
(有効)電力
質量流量 kg/s   kg/min, kg/h, t/s, t/min, t/hも使ってよい
流 量 m3/s   m3/min, m3/h, L/s, L/min, L/hも使ってよい
応力拡大係数 MPa・m1/2    
衝撃値 J/m2またはJ    

(4)熱関係
SI単位 SI単位の10の整数乗倍の選択で望ましいもの 備 考
熱力学温度 K (ケルビン)    
セルシウス温度 ℃ (セルシウス度)    
温度間隔,温度差 K または ℃ mK  
熱 量 J EJ, PJ, TJ, GJ, MJ, kJ, mJ  
熱 流 W kW  
熱伝導率 W/(m・K) mW/(m・K)  
熱伝達係数 W/(m2・K)    
熱容量 J/K MJ/K, kJ/K  
比 熱 J/(kg・K) kJ/(kg・K)  
エントロピー J/K kJ/K  
比エントロピー1) J/(kg・K) kJ/(kg・K)  
比エネルギー2) J/kg MJ/kg, kJ/kg  
潜 熱3) J/kg MJ/kg, kJ/kg  
1) 質量エントロピーともいう.2) 質量エネルギーともいう.3) 質量潜熱ともいう.
(5)電気および磁気関係
SI単位 SI単位の10の整数乗倍の選択で望ましいもの 備 考
電 流 A (アンペア) kA, mA, μA, nA, pA  
電荷,電気量 C (クーロン) kC, μC, nC, pC  
電界の強さ V/m MV/m, kV/mまたはV/mm, V/cm, mV/m, μV/m  
電 位 V (ボルト) MV, kV, mV, μV  
電位差(電圧)
起電力
静電容量 F (ファラド) mF, μF, nF, pF  
キャパシタンス
電流密度 A/m2 MA/m2またはA/mm2, A/cm2, kA/m2  
磁界の強さ A/m kA/mまたはA/mm, A/cm  
磁束密度 T (テスラ) mT, μT, nT  
磁気誘導
磁 束 Wb (ウェーバ) mWb  
磁 化 A/m kA/mまたはA/mm  
(電気)抵抗 Ω (オーム) GΩ, MΩ, kΩ, mΩ, μΩ  
(電気の)コンダクタンス S (ジーメンス) kS, mS, μS  
抵抗率 Ω・m GΩ・m, MΩ・m, kΩ・m, Ω・cm, mΩ・m, μΩ・m, nΩ・m  
導電率 S/m MS/m, kS/m  
(有効)電力 W GW, MW, kW, mW, μW TW, nWは使わない方がよい
電力量 J EJ, PJ, TJ, GJ, MJ, kJ, mJ W・h, TW・h, GW・h, MW・h, kW・hを使ってもよい

(6)物理化学および分子物理学関係
SI単位 SI単位の10の整数乗倍の選択で望ましいもの 備 考
物質量 mol (モル) kmol, mmol, μmol  
モル質量 kg/mol g/mol  
モル体積 m3/mol dm3/mol, cm3/mol L/molも使ってよい
モル内部エネルギー J/mol kJ/mol  
モル比熱 J/(mol・K)    
モルエントロピー J/(mol・K)    
モル濃度 mol/m3 kmol/m3 mol/Lも使ってよい
質量モル濃度 mol/kg mmol/kg  
拡散係数 m2/s mm2/s  
熱拡散係数 m2/s