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圧力配管用炭素鋼管の選定

STPG管(圧力配管用炭素鋼管)とは
SGP管(配管用炭素鋼管)が比較的低い圧力(1.0MPa[10kgf/cm2]以下)の水(上水道用を除く)・空気・蒸気・油・ガス等の流体の輸送用に使われるのに対してSTPG管(圧力配管用炭素鋼管)は比較的高い圧力〔10MPa(100kgf/cm2)以下〕の水・空気・蒸気・油・ガス等の流体の輸送用に使用されます。

スケジュール番号(Sch)について
管のスケジュール番号とは、Barlowの式を用いて管の厚さ許容差、腐れ代を考慮し使用温度での許容応力、使用圧力の比で得られた外径及び肉厚の組み合わせ方式をスケジュール番号と称します。

Barlowの式

2t
P:最高使用圧力(MPa)
S:材料の許容応力(N/mm2)
t: 肉厚(mm)
D:外径(mm)

Barlowの式を用いてスケジュール番号より最高使用圧力を求める場合

P= スケジュール番号 ×許容応力×
1000 設計安全倍率
(例)
STPG370 Sch30の管を使い設計安全倍率を4倍とした時の最高使用圧力

P=(30/1000)×(370/4)
 =2.77

上記の計算結果より最高使用圧力は2.77MPaとなります。